素敵な家族と記念旅行に行く

子供が小学生になる記念にと、家族で色々話し合い記念旅行に出かけることにしました。
別居している爺ちゃんと婆ちゃん、私と主人と子供。
そして、主人の妹が一緒に行くことになりました。

子供以外運転免許を持っていますから、交代で運転することになったのですがそこに私は含まれていません。
なぜなら、私は高速道路に乗ったことがありませんし、近所を運転するだけで精一杯だったからです。
ですから、みんなに申し訳なく費用を私が用意すると伝えました。
でも、気にするなと一言。
結局私以外の大人たちが、交代で運転しながら目的地に向かいました。
可愛らしいペンションで一泊。
子供は爺ちゃん婆ちゃんとくっついているので、私たち夫婦は久々の水入らずを楽しみました。
アルコールを注文して飲んでいると、女性オーナーがやってきてあれこれ話し始めました。
それが非常に真剣で、圧倒されるほどでした。
田舎に住む私たちに、子供の教育のことや将来のことも色々話します。
お世辞かもしれませんが、こんなに仲の良い素敵な家族だから、子供も優秀に育つに違いないと言うのです。
是非、中央の大学を目指しなさいともおっしゃって頂きました。
素敵な家族と聞いて、運転が苦手な私を否定せず遥々ここまで連れてきてくれた、みんなの顔が浮かび涙が出ました。
確かにおっしゃる通り。
私は、できないことをたくさん許されて生きているのです。
まだ北風が寒い季節でしたが、何か温かい物を懐に入れて帰ってきたような気がしました。
私が頼り無さそうで、あのオーナーはアドバイスしてくれたのかもしれませんが、今回はそのまま素直に受け取って帰ってこようと思いました。