結婚して良かったと主人が言ってくれました

結婚して良かったと主人が突然言いました。
「どうしたの?」
驚いて訊いても何も言わずに笑っています。
何か心に心配ごとでもあるのかと、やんわり訊いてみましたがそんなものは何もないと言います。

失敗でもしたか?
と訊いても違うと怒ります。
私は、独身の頃あまり結婚に憧れる気持ちがなく、一生独身でも良いとさえ思っていました。
恐らく、不仲の両親を見たり離婚した友人を何人も見ていたからだと思います。
たぶん、人を信じることができないタイプの人間だったのだと思います。
独身であれば、自分のことを自分で責任を持って守り暮らして行けば良いわけです。
誰にも頼らず誰にも期待せず、自分できちんと働きやるべきことをやれば良しと見てもらえるのです。
でも、もし結婚相手が責任感の無い人であったり人の話を全く聞かないような人だったら、きっと苦労するでしょう。
それが何より怖くて、結婚したいと思わなかったのです。
ところが、縁とは人生とは不思議なものです。
今こうして幸せで楽しい家庭を築いているのですから。
でも思うのです。
私よりも、もっと良い人と一緒になった方が良かったのではないかと。
主人を始め、義父義母に本当によくしてもらっていて、本当の両親との関係よりも深い絆のようなものを感じています。
できないことも多く、自己嫌悪になったり申し訳なさでいっぱいなる時も、それをいつも許してくれます。
「結婚して良かった」は、むしろ私が言うべき言葉。
人を信じることが難しかった私がこんなにも人を信じ自分を信じ、未来を信じて生きています。

トラブルや問題から逃げず家族力を高める

家族ってなんだろう。
ふとそんな風に思うことがありました。
血のつながりだけでそう言えるのかと訊かれれば、答えはノーのような気がします。
血がつながっていて一緒に暮らすことさえできれば、深い絆ができるとは私は到底考えられないのです。

長い人生生きていれば、色んなことが起きるものだと思います。
時には降って来たような災難もあるかもしれませんし、全く考えてもいなかったトラブルに巻き込まれる可能性だってないわけではありません。
これは、どんな人であっても同じ。
お金持ちもお金にゆとりが無い人も同じだと思います。
そんな時こそ、「家族力」なるものが試されるように思うのです。
逃げようと思えば逃げられることも、家族であればそれができないこともあるでしょう。
バラバラだった家族が、何かの問題をきっかけに向き合うというのはよく聞く話しです。
確かに何もなく穏やかに暮らせる方が良いですが、家族が団結して問題を乗り越えた時、きっと凄い宝物を手に入れらるような気がするのです。
そして、そんな中で血のつながりなどを超えた本当の家族になって行くのだと思うのです。
でももし、向き合うことから逃げたりしたら、本当の家族になるチャンスを失ってしまう気がします。
これからも色なことがあるでしょう。
怖い気持ちは、考えれば考えるほど頭の中でどんどん膨らみます。
でも、そうやって不安でいっぱいにして暮らすなんてもったいない。
それよりも、何か起きた時にどしっと構えていられるような強い精神を手に入れた方が良い。
家族力をしっかりと高めて置こうと思います。