ネット通販を支える運送業

インターネット通販は便利だ。
もはや使い古された表現ではあるが、欲しいときに欲しいものがすぐ手に入る。
最近は送料無料とか、即日配達なんていうオプションサービスも珍しくはない。
本当に優れたツールである。

けれども、このネット通販業態を真に支えているのは、世の中の運送業なのではないだろうかと考えている。
消費税が8%に上がった時分に、運送業者を利用して思った。
増税前の駆け込みでみんなネット通販を利用し、なんとか3月中の支払いにしようとしていたとき。
あまりにみんなが買いすぎてしまったせいで物流が滞り、いつもだったら翌日に届くところに2~3日かかるということも珍しくはなかった。
その時、もし運送業が回らなくなったら、日本の通販と言うものは真っ先に立ち行かなくなるだろうと思った。
即日配達や指定日配達にしたって、今まで運送業者がその業態を構築してくれたから成り立っている訳で、そこに絶対の信頼がない限りありえないサービスなのである。
もしその付加価値がなければ、果たしてネット通販と言うのは本当に便利なツールでありえたであろうか。
いつくるかわからない、頼んだときにものがこない、といのはストレスでしかない。
その品物で対人商売をしている人間にとっては、仕事のスケジュールがたてられないから回らない。
結局、運送とネット、切磋琢磨してきた業種なのである。
われわれは今日もその恩恵にあずかり、さして必要でないものでも翌日午前中に届けてもらうように指定をする。
そして運送業者のドライバーさんは、丁寧に品物を届けてくれるのだ。
感謝の気持ちを忘れないよう、丁寧に受領印を押そう、とそう思った。