結婚式は、誰にとっても忘れられない特別なセレモニーです。
美しい衣装を着て煌びやかな場所で主役になるから。
でもそれだけではありません。
その後様々な起こる、色んな夫婦間家庭の問題にしっかり立ち向かえる為の、何か「証」のようなものになるような気がするのです。
そう思ったのには理由があります。
祖父と祖母の結婚式の話しを聞いた時もそう思いました。
本当に大変な中で家庭を守り子供を育ててきたと思いますが、それでも結婚式の思い出はしっかりと覚えていて幸せそうな顔をするのです。
父と母もそうでした。
喧嘩ばかりしているのですが、結婚式のハプニングを二人で思い出しては大笑いしています。
主人の両親もそうです。
緊張しすぎて、下に落ちた細まきをまた皿に戻していたと、もう50年も昔のことをしっかりと覚えていて笑っているのです。
私もそうです。
お金もかかりますし準備も大変。
面倒くさい打ち合わせも何度もしなければなりませんし、やらなくても良いかなと何度も思いました。
でも、やっぱりやって良かったなと思うのです。
結婚式という一つのセレモニーは、儀式としてその後の結婚生活においても必要なことなのかもしれません。
何か心を苦しめるようなことが起こっても、それを乗り越えて行ける強いパワーを与えてくれるのではないかと思うのです。
結婚式は、必ず華やかにしなければならないと言うものではないと思います。
規模も内容もできる範囲でもちろん良いのです。
ただ、これから強くたくましく二人で生きていく為に、一つの区切りとしてきちんとした儀式が欲しいと思うのです。
ジューンブライドについて
結婚式用のドレスの需要が増えるのは、大抵6月と10月である。
10月については気候がいい、カレンダー的にイベントがない、という理由以外思いつかないのだが、6月は言わずと知れたジューンブライドのシーズンだ。
アパレルショップには、5月くらいから結婚式にお呼ばれした女性達が、ホワイト以外のドレスを必死に探しに来る。
マナーとして問題がない程度に、けれども周りの人とはちょっと違うものを求めて。
6月のぎりぎりまでもドレスを探していて、きくと明日結婚式、なんて呑気な招待客もいたりして憎めない。
そんな華やかな時期には毎年、ジューンブライドについて考える。
ジューンブライド、その名の通り6月の花嫁のことだ。
この時期に結婚すると幸せになれるという。
この出所は、紳士の国英国。
イングランドである。
とにかく雨が多いイギリスは、毎日傘を持っていないといけないくらい、いつ降るか分からない気候の不安定な土地だそうだ。
確かにイメージでは、シルクハットのイギリス紳士に雨傘は欠かせない。
そんなかの地で、唯一雨が少ないのが6月だという話である。
だからこの時期に、慶事である結婚式が多いそうだ。
それでジューンブライドがよしとされるようになったのである。
けれども日本では真逆の時期。
大して雨の降らない時期も多い日本だが、6月は一年で最も雨の降りやすい梅雨時である。
わざわざその時期を選ぶとなると、よほどのラッキーでないと雨だ。
結婚式の天気なんてその後の結婚生活を占うほどの然したる問題ではないのだが、日本用の「ジューンブライド」、月をずらしてはどうだろうか。