先日、面白いコラムを読みました。
「何故地球は自転しているのに、人間は回転を感じないのか?」というテーマでした。
確かに、もの凄い速度で回っているのですから、何かしらの感覚があってもおかしくないと思います。
科学や地学などの難しい理論が出てくるのかな? と思いきや、答えは、「回りのものも一緒に動いているから何も感じない」という、ごく単純なものでした。
人間は、というか人間の脳みそは、回りのものの動きで今自分がどう動いているのかを感じ取るそうです。
確かに新幹線に乗っても、もの凄い速さで自分が移動しているにも関わらず車内では何も感じません。
回りの景色を見て初めて、自分が動いていると分かります。
飛行機などでも同じです。
そういえば小さい頃によく行っていた遊園地に「びっくりハウス」というアトラクションがあって、これもその理論を使ったものでした。
外観はピエロの顔が描かれたカラフルさな家で、中に入るとジェットコースターの座席のような、シートベルト付きの長い椅子が置いてあります。
それに座ると、その椅子が縦方向にぐるぐると回るのです。
逆さまになったり真横になったりするので、酔いながらも楽しんでいました。
もちろん本当は椅子は回っていません。
椅子は動いても前後にぶらぶらと揺れるだけで、実際に回っているのは部屋の壁の方です。
それでも小さい頃は本当に椅子が回っているのだと思っていたし、確かに回っている感覚もありました。
あんな小さなアトラクションと地球とが同じ理論で説明出来てしまうとはなかなか面白いと思います。
また、人間の脳みそは意外と単純…と少し苦笑してしまうようなコラムでした。